京仏壇京仏具製造販売の仏像修復。
岩田宝来屋本店
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現状維持修復「阿弥陀如来立像」
文化的価値の高い御仏像(国宝、重文指定仏像・未指定ではあるが今後指定を受けるであろう仏像)に対しての修復です。
漆箔層の剥離止めを行い、すでに剥落している箇所には漆箔を行い古色彩色により、御仏像の風合いを落とさないように、欠損箇所は、仏像製作時に近い木材を使用して新補、古色彩色により風合いを損なわないように、 修理箇所・修復工程・修復材料を明記して後世へ伝える資料を作成する必要があります。
本像について
平安後期、定朝様式の作風を色濃く残す本像は、頭部に比し肩巾の広い、やや撫で肩気味の優しい感じの造りであり、腹部の円弧を重ねた衣褶や下腹部に作るY字形の襞から両脇の大腿部に素直に垂下する平行の浅めの衣文等、癖がなくすっきりとまとめられた像で一見定朝一派によるものかと見まがうほどである。
しかし、手や足の当初部分にわずかに見られる肉感的表現や衣褶に見られる技巧に走る写実的表現は鎌倉時代のそれに近く、院政期の作かと見られ、当時京都で活躍していた円派の作風を思わせる。
洗浄
剥落止め
新補部材作成
新補部材・漆塗